2017年12月12日(火)株式会社サイバーセキュリティクラウドはAIとビッグデータの活用によりWebサイトごとに最適なシグネチャの提供を可能にする日本初の技術を活用した新サービス「WafCharm」を発表しました。
当発表会では弊社代表取締役 大野 暉、取締役CTO 渡辺 洋司、ゲストに迎えたアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 技術統括本部 レディネスソリューション部 シニアマネージャ 荒木 靖宏氏が登壇しました。
弊社代表取締役 大野 暉(中央)、弊社取締役CTO 渡辺 洋司(左)、アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 技術統括本部 レディネスソリューション部 シニアマネージャ 荒木 靖宏氏(右)
■発表会当日の様子(KK KYODO NEWS SITEより抜粋)
■WafCharmとは
「WafCharm」はAIとビッグデータを活用した新サービスです。
弊社が持つ4,000サイト以上から取得した数千億件のビッグデータを活用することにより最新の攻撃トレンドを抽出、AIを用いることでWebサイトごとに最適化したシグネチャを提供できる“日本初“の技術です。
この度、「WafCharm」はクラウド世界市場シェア34%を持つAWSに対して「WafCharm」の提供を開始します。
2015年10月より提供されている「AWS WAF」は各ユーザーのルール設定が必要なためセキュリティに対する専門的な知識が必要とされていました。2017年11月30日マネージドルールセットを発表、各自予め設定されたルールを「AWS WAF」に設定可能になったものの、個別チューニングやカスタマイズ、誤検知の対応が課題となっています。弊社の提供する「WafCharm」によって「AWS WAF」の課題を解決できるようになります。
■講演内容
*株式会社サイバーセキュリティクラウド 代表取締役 大野 暉
発表では、はじめに弊社代表取締役 大野 暉が登壇し、開催の挨拶およびサービス概要説明を行いました。
企業におけるサイバーセキュリティ対策は2種類あり、社内セキュリティとWebセキュリティがあると述べています。
多くの企業の中でWebセキュリティは最重要課題であることからWebセキュリティを当たり前にすることを短期ビジョンとして掲げました。
短期ビジョンの達成のためには、全世界のユーザーが、最適なセキュリティを利用できる仕組みが必要だと考え「WafCharm」を開発するに至ったと語りました。
*アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 技術統括本部 レディネスソリューション部 シニアマネージャ 荒木 靖宏氏
次に登壇したアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 技術統括本部 レディネスソリューション部 シニアマネージャ 荒木 靖宏氏は、企業ユーザーがオンプレミス環境からAWSを選択し移行する理由として以下の3つをあげました。
・自社の強みにフォーカスができる
・スタートアップのスピードでイノベーションできる
・リスクを減らすことができる
リスク削減、コストカットや効率アップといったメリットを受けながら、多くの企業がAWSと既存環境とのハイブリッドで利用しており、AWSを安全な1拠点として利用していると述べました。
また、荒木氏はクラウドセキュリティがAWSの最重要事項と述べ、多くの認証・規制・フレームワークに準拠してセキュリティの質を維持していると述べました。
*株式会社サイバーセキュリティクラウド 取締役CTO 渡辺 洋司
最後は弊社取締役CTO 渡辺 洋司が「WafCharm」の概要と開発技術について説明を行いました。
「WafCharm」は各ユーザーのWebアプリケーションの構成や実装・提供しているサービスに応じたシグネチャの運用を全自動で行うサービスと述べました。
ソフトウェアスタックに応じたシグネチャの適用や、新たな脆弱性へのスピーディなシグネチャ運用、OWASP Top10への対応も行います。
AI技術を活用したシグネチャの自動運用により、多くのユーザーにとって課題となるWAFのシグネチャ運用を解決すると述べました。
第1弾として「AWS WAF」を対象にしてサービスを提供します。
「WafCharm」の今後の展望として、アプライアンス型WAFやそのほかの形態のWAFへも適用も行なっていくとまとめました。
当発表会では、計9媒体の方にご参加いただきました。