【目次】
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1. AWSって何?Azureって何?
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a) AWSとは
AWS(Amazon Web Service)とは、「Amazon Web Service」の略で、Amazon Web Services社が提供するクラウドコンピューティングサービスです。
AWSは2006年から開始されたサービスで、現在月間100万以上のアクティブカスタマーが利用しています。21のリージョン、66のアベイラビリティーゾーンを持ち世界190か国以上で利用されています。
※リージョン…クラウドサービスで利用する、データセンターを設置している独立したエリア
※アベイラビリティーゾーン…AWSの各リージョンに存在するデータセンター
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b) Azureとは
正式名称はMicrosoft Azureであり、その名の通りMicrosoft社が提供するクラウドサービスです。Azureは54のリージョンを持ち、140か国で利用できます。
製造、電力などのエネルギー領域、金融サービス、政府系、航空などの特定の分野を得意としています。
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2. AWSとAzureの共通点とは?初心者にもわかりやすく解説
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a) AWSでもAzureでも使える、共通の機能
AWSとAzureはどちらも、コンピューティング、ストレージ、データベースおよびネットワークサービスを中心に構築されたクラウドサービスです。
また、リソースを整理するための「リソースグループ」と呼ばれる機能もAWSとAzureのどちらにもあり、VM、ストレージ、仮想ネットワークデバイスなどのリソースを整理できます。
※VM…「Virtual Machine」の略。コンピュータやマイクロプロセッサと同じようにふるまうソフトウェア。また、コンピュータ内に構築された仮想的なコンピュータ
※ストレージ…パソコンのデータを長期間保管しておくための補助記憶装置
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b) 時間単位の、従量制の課金制度
AWSとAzureの課金制度には共通点があります。それはどちらも「時間単位の従量制」の課金制度だということです。サービスを使った分だけ支払いをすればいいので無駄なコストが抑えられるという、クラウドサービスならではのメリットがあります。
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3. AWSとAzureの違いとは?初心者にもわかりやすく解説
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a) AWSとAzure、それぞれのメリットを比較
< AWSを利用するメリット >
AWSの特徴は、最速で世界中の情報とグローバルに接しており、数多くの分野で対応が可能なことです。多様な分野に対応するため、豊富なサービスを数多く展開しています。安定したサービス提供実績が10年以上あり、自然災害にも対応できる構成設計が可能です。また、利用したいサービスのみを一単位から利用することができるため、少ない資金から大きな構成を徐々に作ることができます。< Azureを利用するメリット >
Azureは、Microsoft製品の連携と一部の業界に特化する事に強い傾向があります。例えばMicrosoft製品の一つにOffice365というものがあります。これは、クラウド上でWordやExcelなど、Officeの全機能を利用できるサービスです。
Office365のように、毎月一定額を払うことで継続的に利用できるサービスのことを「サブスクリプション型」といいますがOffice365サブスクリプションにはAzureADへの無料サブスクリプションが含まれているため、Office365をAzureに統合し、パスワードを同期して使用できるなどのメリットがあります。
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b) AWSとAzureの使い分け方
< クラウドサービスとしての歴史が長いのはAWS >
AWSは2002年に最初に発売され、2006年に再発売されました。Azureは2008年に発表され2010年に正式なサービスを開始しています。AWSはパブリッククラウドの提供においてもっとも長い歴史を持っています。また、サービス開始の初期段階から安定した稼働を提供し続けています。
< より多くの国で利用したいならAWS >
AWSは190か国、Azureは140か国で利用できます。AWSの方が利用できる国が多いのが特徴です。サービスを海外にも提供することを考えている場合、自分がサービスを提供したい国や地域ではどのクラウドサービスが使えるのか、確認が必要ですね。< Microsoft製品との連動を考えるならAzure >
Office365、SharepointなどのMicrosoft社が提供する他のクラウドサービスやアプリケーションと連動するのであれば、Azureが圧倒的に適しています。例えば、ファイル共有・情報共有サービスであるSharePointと連動して、ファイルのフォーマット変更やファイルのコピーを制限するような機能を簡単に実現できます。
< Microsoftの得意分野を利用するならAzure >
Azureは金融業界、航空業界、電力業界など特定の業界の課題解決に強みを持っています。例えば九州電力は、これまでホストコンピューターで稼働するスクラッチのシステムで業務基盤を整備、定期改修を行ってきたシステムをAzureに一部移行することを決め、2016年から移行作業を開始しています。また、Microsoft社はIT業界に強い影響力を持つため、オンプレミスサーバーとの親和性が高いです。特化型のクラウドサービスと言えるため上記の業界に向けたシステムを構築したり、サービスを提供する場合にはAzureが適しています。※オンプレミス…自分たちで情報システムを保有し、自分たちの設備によって運用すること
※ホストコンピューター…ネットワーク環境において、サービスを提供する側のコンピューター。垂直分散システムにおける汎用大型コンピューターを指すこともある。
※スクラッチのシステム…既存のパッケージを利用せず、独自に開発されたシステム
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4.まとめ
AWSとAzureについて比較し、それぞれの強みをご紹介させて頂きました。どちらのクラウドサービスにも特徴があるため、ただ漫然と選ぶのではなく提供したいサービスに必要な機能・強みを持ったクラウドサービスを選択することが大切です。
※下記のブログもご覧ください。
【クラウドとは?】初心者にもわかりやすく解説